第3回全日本ユース選手権

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 女子初優勝:山形県選抜
 27日。男女の順位決定戦が行われ、男子は1位岡山県選抜、2位岐阜選抜、3位神奈川県選抜、4位富山WPC、5位群馬ジュニア水球、6位石川イーグルス、7位オール高知、8位山形県選抜となった。女子は1位山形県選抜、2位埼玉選抜、3位石川水球クラブ、4位富山スイミングパレス、5位兵庫選抜、6位千葉県選抜、7位神奈川県選抜、8位大阪選抜。大会MVPは男子が長野大地(群馬ジュニア水球)、女子は齋藤有寿(山形県選抜)が獲得した。長野、齋藤とも昨年のベスト7に続く受賞。JOとは異なり、MVPは男女ベスト8のなかから、体力、技術、センス、競技に対する姿勢などの観点から総合評価されて選ばれる。
 大会ベスト7は以下の通り。
男子:津崎翔伍(岡山県選抜)、清水敦斗、足立聖弥(以上岐阜選抜)、山田精太郎、濱田周(以上神奈川県選抜)、稲場航平(富山WPC)、川本周磨(石川イーグルス)
女子:鈴木琴莉(山形県選抜)、池田佳寿美、吉里優香(以上埼玉選抜)、田川瑞記(石川水球クラブ)、木倉優(富山スイミングパレス)、新澤由貴(兵庫選抜)、北川美優(千葉県選抜)。津崎は3年連続、新澤、田川は2年連続の受賞。

 男子決勝戦。対決する岡山県選抜、岐阜選抜とも初の決勝戦進出である。両チームは予選リーグでも対戦しており、6対4で岡山が勝っている。両チームとも高校生が主力、特に岡山は9月の国体で優勝した東京を準決勝リーグ戦で破ったメンバーがそろっている。10月からは、この大会優勝を目指して、強化練習を重ねてきたという。一方の岐阜、これまでの2回は予選リーグ敗退、初めての決勝トーナメントで決勝戦まで登りつめた。このメンバーで臨んだ春のJOは三重WPS、カワサキSC、与野水球につづいて予選リーグ4位に終わっている。夏JOは、準々決勝で与野に1点差で敗れた。高校生はインターハイ、国体とも本大会への出場はならなかった。
 試合開始。岡山が井上のシュートでゲームの均衡を破った。つづいて吉本がバックシュートで2点目。岐阜は山口がパワープレーを決めて1点差とする。しかし岡山・津崎が残り2分56秒、豪快なバックシュートで再び2点差とする。岐阜は残り1分半、染谷のシュートで追いすがる。
 第2、第3ピリオドも追いつ追われつの大接戦が続く。岐阜が1点リードする場面もあったが、岡山はそれ以上引き離されることなく最終ピリオドへ。残り5分12秒、岡山・井上のこのゲーム2本目のシュートが決まり2点差がつく。しかし残り3分43秒、岐阜・足立がパワープレーで1点差とし、続いて山田が同点シュートを岡山ゴールに叩き込んだ。岡山サポーターで埋まった会場に悲鳴があがる。3分の攻防のあと残り11秒、岡山キャプテン亀井の狙いすましたシュートが岐阜ゴールに吸い込まれて勝負がついた。
 岡本監督は、「チームがよくまとまっており、組合せからみてもかなり自信はありました」とコメント。期待されながら前2回は6位に終わっていただけに、安堵の色は隠せなかった。国体で東京を苦しめた素早いパス回しからのシュートがよく決まっており、接戦になっても不安感はなかった。
 岡本監督が、「これまでもよく一緒に練習をしてきていたので、今回は決勝に残ってくるのではないかと思っていました。ハンガリーのコーチが来たり、ジュニアからの一貫指導で2012年の国体に向け強いチームになってきていますね」というとおり、岐阜の健闘は素晴らしかった。予選リーグで福岡選抜を大差で破り勢いをつけ、決勝トーナメントでは群馬をPS戦で、富山を1点差で破って勝負強さを見せた。来年度の活躍が楽しみである。

 女子決勝戦。8分×4ピリオドという中高生女子にとっては未体験ゾーンの試合。最後は体力勝負となり、初出場選手の多い埼玉が力尽きた。山形は3年連続出場選手が4人、日本ユース代表の齋藤というエースもおり、岡山同様安定性では群を抜いていた。前半で勝負したい埼玉が、第3ピリオド半ばまでは常にリードを保ち一時は7対4と3点差をつけた。しかし山形は焦ることなく反撃開始、第4ピリオド残り3分、細谷の左からの連続ミドルシュートで逆転し、そのまま逃げ切った。優勝候補に挙げられながら、第1回4位、第2回5位と低迷していただけに初めての金メダルは、水球が本格的に始まって四半世紀という山形に大きな励みになるに違いない。

予選リーグ:24〜25日、26日順位決定予備戦、27順位決定戦 男子:倉敷市屋内水泳センター、女子:児島地区公園水泳場

 26日、男女の順位決定予備戦が行われた。女子は3連覇を狙った石川水球クラブが、準決勝で高校生を加えた埼玉選抜に敗れた。決勝は埼玉選抜と山形県選抜の初対戦。2チームは予選リーグで対戦して引き分けている。どんな決着になるのか、見ものだ。小学生と中学生のみの富山スイミングパレスは大阪選抜に大勝して期待されたが、ジュニア日本代表齋藤を擁する山形には一歩及ばなかった。わずか7人ながら、全員がよく泳ぎ戦術の理解、実践も卓越している。大柄な選手が多く、これからが楽しみなチームだ。
 男子は、中学生のみの石川イーグルスと群馬ジュニア水球が高校生のいるチーム相手に善戦したが及ばなかった。特に群馬は高校生6人の岐阜相手に追いつ追われつの大接戦を繰り広げた。最終ピリオド残り9秒に岐阜に1点リードされたが、そこでタイムアウトを取り残り0秒に再同点として、会場を大いに沸かせた。PS戦の結果、2巡目で敗れたが、志賀監督は「いままで一番泳ぐチームに仕上げてきたが、いまひとつ気持ちがついていかず前にいけなかったのが残念。春JOに向けてまた鍛えていきたい」とのことだった。
 決勝に残った岡山は、地元初優勝を目指す。10月からこの大会を目指してチーム練習をしてきたというだけに、チームワークは万全のようだ。プレッシャーに負けず頑張ってもらいたい。一方の岐阜は2012年に「岐阜清流国体」開催のためにチーム強化が進んでいることを証明するかのように、国体世代の選手たちが大ブレークして決勝まで上り詰めてきた。これまで以上にハイレベルの試合が見られそうだ。

 25日、男女の予選リーグが終了した(女子最終ゲームのみ、結果不明、Dグループ順位不明)。今回から誕生日に関係なく高校1年生の参加が可能になったため、これまでになくレベルの高いゲームが続いている。JO夏の優勝チーム(桜泳大川SS、原田学園SS)が男女とも予選敗退を喫してしまったことが、それを象徴している。大川の津田監督は、「3年生の受験などで、練習不足だったことが響いた。ピークを年に3回もってくることの難しさを実感した。この経験を糧に、春には捲土重来を期したい」と語っていた。
 太字のチームが決勝トーナメントに勝ち残ったが、優勝の行方は混とんとしている。男子昨年優勝の神奈川県は、昨年度MVPの熊谷を擁して、2連覇を狙っている。初出場の富山WPC、初の予選突破を果たした岐阜選抜、地元岡山県選抜は、高校生を主体にしたチーム。意地でも中学生には負けられないところだ。一方、中学生のみで臨んでいる群馬ジュニアと石川イーグルスがどこまで勝ち進めるかも楽しみだ。
 女子の初出場埼玉選抜には、秀明英光高の1年生が加わり初優勝を狙う。石川水球クラブには大会3連覇がかかる一方、自称崖っぷちチーム(小学6年から中学2年までの7人で構成)の富山スイミングパレスが予選を3連勝したことも注目だ。
試合の様子は倉敷市HPよりインターネット中継されているので、ぜひご覧ください。
予選リーグ戦(12月24〜25日)
男子 女子
Aブロック 神奈 富山 三重 大阪 勝負分 順位 Aブロック 石川 大阪 吉祥 大分 勝負分 順位
神奈川県選抜 9-7 3-2 14-7 3-0-0 1 石川水球クラ 17-5 27-1 19-2 3-0-0 1
富山WPC 7-9 6-3 7-3 2-1-0 2 大阪選抜 5-17 7-1 9-1 2-1-0 2
三重選抜 2-3 3-6 15-3 1-2-0 3 吉祥女子中 1-27 1-7 6-4 1-2-0 3
大阪選抜 7-14 3-7 3-15 0-3-0 4 大分選抜 2-19 1-9 4-6 0-3-0 4
Bブロック 福岡 岐阜 岡山 青森 勝負分 順位 Bブロック 兵庫 岡山 千葉 春野 勝負分 順位
福岡選抜 3-11 6-7 7-7 0-2-1 3 兵庫選抜 20-9 6-3 12-4 3-0-0 1
岐阜選抜 11-3 4-6 10-5 2-1-0 2 岡山県選抜 9-20 4-7 7-2 1-2-0 3
岡山県選抜 7-6 6-4 11-6 3-0-0 1 千葉県選抜 3-6 7-4 5-0 2-1-0 2
青森YSS 7-7 5-10 6-11 0-2-1 4 春野水球クラブ 4-12 2-7 0-5 0-3-0 4
Cブロック 山形 高知 広島 兵庫 勝負分 順位 Cブロック 神奈 京都 関東 富山 勝負分 順位
山形県選抜 7-11 5-5 6-4 1-1-1 2 神奈川県選抜 11-2 11-1 3-6 2-1-0 2
オール高知 11-7 11-5 10-5 3-0-0 1 京都女子中高 2-11 17-6 1-12 1-2-0 3
広島県選抜 5-5 5-11 10-4 1-1-1 3 関東選抜 1-11 6-17 2-23 0-3-0 4
兵庫選抜 4-6 5-10 4-10 0-3-0 4 富山スイミングパレス 6-3 12-1 23-2 3-0-0 1
Dブロック 群馬 石川 原田 山口 勝負分 順位 Dブロック 原田 山形 埼玉 静岡 勝負分 順位
群馬ジュニア水球 10-8 3-1 17-4 3-0-0 1 原田学園SS 2-7 3-4
石川イーグルス 8-10 6-5 12-4 2-1-0 2 山形県選抜 7-2 5-5 13-5 2-0-1
原田学園SS 1-3 5-6 7-3 1-2-0 3 埼玉選抜 4-3 5-5 17-0 2-0-1
山口水球クラブ 4-17 4-12 3-7 0-3-0 4 静岡選抜 5-13 0-17
決勝トーナメント
26日 26日
@神奈川県選抜 11-8 山形県選抜 @石川水球クラブ 8-7 神奈川県選抜
A石川イーグルス 9-11 岡山県選抜 A埼玉選抜 13-12 兵庫選抜
Bオール高知 10-16 富山WPC B富山スイミングパレス 26-4 大阪選抜
C岐阜選抜 16-15 群馬ジュニア水球 C千葉県選抜 3-9 山形県選抜
D山形県選抜 8-11 石川イーグルス D兵庫選抜 10-5 神奈川県選抜
E岡山県選抜 8-5 神奈川県選抜 E石川水球クラブ 12-13 埼玉選抜  
Fオール高知 10-15 群馬ジュニア水球 F千葉県選抜 24-1 大阪選抜
G富山WPC 7-6 岐阜選抜 G山形県選抜 17-9 富山スイミングパレス
27日 27日
@山形県選 7-14 オール高知 @神奈川県選抜 21-8 大阪選抜
A石川イーグルス 8-12 群馬ジュニア水球 A兵庫選抜 9-8 千葉県選抜
B神奈川県選抜 10-8 富山WPC B石川水球クラブ 14-6 富山スイミングパレス
C岡山県選 12-11 岐阜選抜 C埼玉選抜 12-10山形県選抜


地域別予選結果

九州地区 10月9〜10日
男子 福岡 原田 長崎 佐賀 八代 勝負分 勝ち点 順位
福岡選抜 4-3 15-3 17-2 16-0 4-0-0 12 1
原田学園SS 3-4 12-2 15-0 16-0 4-1-0 9 2
長崎水球クラブ 3-15 2-12 9-5 18-5 2-2-0 6 3
佐賀水球クラブ 2-17 0-15 5-9 14-5 1-0-0 3 4
ジャパンエースSS八代 0-16 0-16 5-18 5-14 0-4-0 0 5

 福岡の日野さんより情報をいただきました。
 
 10月9、10日に行われた男子九州地区予選では、今夏JOB区分決勝を戦った桜泳大川SS中心の福岡選抜と原田学園SSが順当に本大会切符を獲得した。
 今年から選手年齢制限が1994年4月1日以降生まれとなり高校1年生の参加が可能となったが(実質的にU16)、両チームとも高校生は入れずに本大会に挑む。
 福岡は、大川11名(JO優勝メンバーからGK中島と古賀が抜け、代わりに1年生が入っている)と他クラブ2年生4名合わせて15名の編成。原田はJOメンバーにあらたに4名が加わっている。